仕事のスキルを高めるために、セミナーを受ける人は多いようです。しかし、セミナーの中身はよく吟味しないといけません。多くの人は、目に見える形で実感できるセミナーを好みます。例えば具体的な資格を得るためのものや、プレゼンテーションに役立つものなどです。すぐに結果として出やすいものは、何かを得た気持ちに浸れるからかもしれません。
しかし、本当に仕事に活きるものとは、根本的な仕事の進め方について学べるものです。例えばコミュニケーションに関するセミナーがあるとします。しかし、その内容で重要になるのは、何を主体としているかによります。大抵は自分の意思の伝え方を主軸としていると思いますが、職場におけるコミュニケーションで大切なのは、あくまでもチーム全体の中でどうあるべきかという点です。そして、自分がどんな情報を誰に向けて発信すべきなのか、あるいは課題があれば、誰にどのように伝えるほうが効果的なのかを知ることがポイントになります。
けれども、実際はその辺りをピンポイントでアドバイスしてくれるセミナーは滅多にありません。当然のことですが、限られた時間の中で教えることができるのはごく僅かなことです。そこで、その僅かな時間を使って勉強できることは何かを考える必要があります。
仕事を進める上で本当に大切なことは何か、それを実行するためには何が必要なのかを学ぶためには、セミナーの中身をよく検討することが大切です。仕事に活きるということは、うわべの知識を得ることではなく、深く考えることができる知識を身につけることが重要なのです。